厚肉での製造技術確立で対応
JFEスチール株式会社は10月21日、メキシコ湾シェルフで展開される超深部のガス田開発プロジェクト向けにケーシングパイプ用油井管「JFE-UHP(R)-15CR-125」1,900トンを伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社と共同で納入し、現地に設置されたことを発表した。
(画像はニュースリリースより)
このプロジェクトで使用されるガス井は、8,900mの超深部のガス田から天然ガスを産出する商業井戸。従来開発されてきた深さ5,000mを大きく上回り、内圧や荷重が高く、また最深部は230℃を超える環境となる。このため高強度で厚肉、高温に対応可能で耐腐食性のある鋼管であることが求められた。
これに対しJFEスチールは独自に開発した高強度で高温特性に優れた耐腐食性鋼管である「JFE-UHP(R)-15CR-125」について、一般的なケーシングで使用される標準板厚13mm程度を大きく越える厚肉での製造技術を確立。知多製造所において最大管厚34.29mm、外径7~9インチの継目無鋼管を製造し、納入した。
今後の超深井戸の開発展開に期待
JFEスチールはニュースリリースでこのプロジェクトの開発成功をきっかけに同様の超深井戸の開発が進むことに対する期待を述べ、
当社は今後とも、鋼管をはじめとする高機能・高品質な鋼材商品の提供を通じて、世界の資源・エネルギー開発に貢献してまいります。(JFEスチール株式会社ニュースリリースより引用)
としている。
▼外部リンク
JFEスチール株式会社 ニュースリリース
http://www.jfe-steel.co.jp/release/2013/10/131021.html