住友林業株式会社と住友共同電力株式会社の2社は、この度、バイオマス発電会社および木質燃料チップ製造会社を共同設立し、北海道紋別市にてバイオマス発電事業を開始することになった。
この事業において、紋別市の紋別港埠頭内工業用地に、50MWを発電規模とするバイオマス発電施設が建設される。
(この画像はプレスリリースより)
2社が共同設立したのは、紋別バイオマス発電株式会社とオホーツクバイオエナジー株式会社。
紋別バイオマス発電株式会社では、未利用材、PKSおよび補助燃料として石炭を使用するバイオマス発電事業をおこない、北海道電力等への電力供給をおこなっていく。そして、オホーツクバイオエナジー株式会社では、燃料チップの生産および販売をおこなうことになる。
バイオマス発電施設において、燃料となるチップは、発電所に隣接するオホーツクバイオエナジーや他社チップ工場からの購入により供給していく計画となっている。
主燃料となる林地残材や間伐材は、オホーツク周辺地域から集荷されるため、地域の林産業関係者や自治体の協力のもと、林業と発電事業が連携した仕組みづくりの構築が図られる。
住友林業と住友共電は、2008年4月に、国内初の都市型バイオマス発電所である川崎バイオマス発電所を、神奈川県川崎市にて設立した。
そして、同発電所において、建築廃材等を利用した発電事業を実施し、エネルギーの地産地消、資源の有効活用を積極的におこなってきた。
北海道紋別市のバイオマス発電事業は、木質バイオマス発電事業が特に森林の価値を高め、地域活性化にも大いに役立つ事業であることや、2012年7月に導入されたFIT制度により、林地残材を利用したバイオマス発電事業に道が開けたことが要因し、事業開始が決定した。
発電施設の着工は2014年9月、営業運転開始は2016年12月が予定されている。
▼外部リンク
住友林業と住友共電によるプレスリリース
http://sfc.jp/information/news/2013/2013-10-22.html