MLFFの導入など、協業を検討
三菱重工業株式会社は10月18日、マレーシアの高度道路交通システム(ITS)推進に向けて、地元関連企業であるタッチアンドゴー社(Touch’n Go Sdn. Bhd.)、クアトリズ社(Quatriz System Sdn. Bhd.)と覚書を締結したことを発表した。
これは同国のITS市場開拓を目指す三菱重工業と、三菱重工業のこの分野での先進的な技術に期待するタッチアンドゴー社・クアトリズ社の思いが一致したもの。
3社は今後、複数車線にまたがり減速せずに走行する車両に料金を課すことができるシステム(マルチレーン・フリーフローシステム(MLFF))の導入などの課題について、協業の検討を進める。
有料道路大国・マレーシア
マレーシアは総延長1,920kmにもなる有料道路を持ち、東南アジア有数の「有料道路大国」となっている。車線数は約1,700本、普及ETC車載器は約200万台に達し、政府はETCのMLFF化に向けた具体的検討にも着手している。
三菱重工業は1985年にマレーシア初となる有料道路向け料金機械を納入。2009年にはクアラルンプール郊外の高速道路でMLFFの実証試験を行っている。
今回の協業合意は三菱重工業がETCを通じて深いつながりを有していること、隣国のシンガポールにおいてほぼ全車両の200万台超にERP(電子式道路課金システム)の車載器を納入している実績を持つことが評価されたものとみられている。
▼外部リンク
三菱重工業株式会社 ニュースリリース
http://www.mhi.co.jp/news/story/1310185435.html