清水建設株式会社は10月11日、3次元線量予測システム「DOSE 3D MAP」を開発したことを発表した。
このシステムは敷地形状や敷地周辺の地形、施設に搬入される除去土壌等の線量や貯蔵量・場所、遮蔽壁などの諸条件をもとに、任意の場所の空間線量を予測するもの。中間貯蔵施設などの施設計画・運営計画を支援する。
線量を実測するシステムには多種多様なものがあるが、予測システムは本邦初となる。
「DOSE 3D MAP」は中間貯蔵敷地周辺の線量状況を3次元マップ化するGPSモニタリングシステムと、任意の場所の空間線量を予測する解析ソフトから構成される。
GPSモニタリングシステムはGPS・線量計・ノートパソコンをセットとする調査ツール。車両に搭載し20㎞/h以下で周辺道路を走行したり、調査担当者が携帯し山林や家屋の敷地などを散策したりすることで、位置データと線量データをノートパソコンに蓄積する。蓄積されたデータと3次元地図情報を重ね合わせることで、線量の3次元マップを構築する。
解析ソフトは構築された3次元マップ、搬入する除去土壌等の線量や荷姿、貯蔵場所、貯蔵量、減容化等の処理施設や遮蔽壁などの材質、設置場所をはじめとする施設計画などを入力することにより、任意の場所の線量を予測するもの。的確な線量評価を行うことができ、経済性と安全性の両面から見た中間貯蔵施設の施設計画・運営計画立案を可能とする。
▼外部リンク
清水建設株式会社 ニュースリリース
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