カルスピン(R)工法で建設技術審査証明を取得
新日鐵住金株式会社と新日鉄住金エンジニアリング株式会社は、2社共同で「カルスピン(R)工法」を開発し、一般財団法人土木研究センターの建設技術審査証明を今年8月に取得したことを発表した。
このカルスピン(R)工法により、東日本大震災の津波により陸に堆積した津波堆積物を、建築資材として利用可能な良質土に再生することが可能となった。
(この画像はプレスリリースより)
優れた性能を持つカルスピン(R)工法
カルスピン(R)工法は、その処理速度の速さと安全性、津波堆積物の有効利用による復旧・復興事業への貢献といった点から、2012年度地盤工学会賞(地盤環境賞)を受賞している。
さらに、津波堆積物に混入するがれきを分別する性能にも優れ、分別がれきの減少による処分費削減にも期待されている。
災害廃棄物処理事業に本格採用
このカルスピン(R)工法は現在、岩手県釜石市でおこなわれている災害廃棄物処分事業にも本格採用となり、20万t規模が予定されている津波堆積物の再生処理を、今年3月より進めている。
現場で改質した津波堆積物に関しては、グリーンベルト提体材料、競技場などの地盤かさ上げ材料として、釜石市の整備工事に有効利用される予定となっている。
これによりカルスピン(R)工法は、岩手県釜石市における復旧・復興に貢献することとなる。
▼外部リンク
新日鐵住金株式会社らによるプレスリリース
http://www.eng.nssmc.com/news/detail/199