住友林業株式会社(東京都千代田区)は、7日、同社の設計・施工によるプロジェクト「スパビレッジ・ホリカワ~ほりかわ癒しの湯~(福岡県久留米市/医療法人社団堀川会)」が、国土交通省が推進する「平成25年度木造建築技術先導事業」に採択されたことを発表した。
住友林業では、木造化・木質化を通じて、木材資源の用途拡大を推進しているが、このプロジェクトは、その木化営業部が設計・施工を、筑波研究所が技術開発を担当している。
同社事業の採択は、2010年度、2012年度に続き、5件目となる。
(画像はニュースリリースより)
採択された事業で建設される「スパビレッジ・ホリカワ~ほりかわ癒しの湯~」は、住宅型有料老人ホームと、デイサービスセンターを用途としたもの。
主な特長は、戸境壁平行弦トラスによる14m 大スパン架構と、耐火構造外壁の軽量化・簡素化の実現、および、難燃薬剤注入スギ耐火集成材の採用。
国交省の「木造建築技術先導事業」は、再生産可能な循環資源である木材を大量に使用する建築物の整備によって、低炭素社会の実現に貢献することを目的としている。特に、構造・防火面で先導的な設計・施工技術が導入される大規模木造建築物の建設に対し、その費用の一部が補助される。
採用された住友林業のプロジェクトは、これらの特長や、建築物の木造化に関する波及効果が高く評価された。
同社は、今回のプロジェクトに用いた技術をはじめとする先進の木造技術を、住宅だけでなく、非住宅分野においても活かすことによって、安心・安全で環境と人に優しい木造建築を推進していきたいとしている。
▼外部リンク
先進の木造技術を活用 国交省「木造建築技術先導事業」に採択
http://sfc.jp/information/news/2013/2013-10-07-01.html
住友林業株式会社
http://sfc.jp/
平成25年度 木造建築技術先導事業の採択プロジェクト(国交省)
https://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000482.html