PPS樹脂トレリナ(R)
東レ株式会社がPPS樹脂トレリナ(R)を生産する新工場を設立することを決定したと発表した。初の海外でのPPS樹脂生産拠点となり、2016年4月からの稼働を目指す。これによって生産能力は年産27,600トンまで拡大する。
新設される工場では、PPS樹脂の主原料である硫化水素ナトリウム、パラジクロロベンゼンも自製する。コスト競争力を有した主原料から樹脂の一貫生産拠点となる。さらに樹脂に意匠性や機能性の加工を施すためのコンパウンド設備も導入、年産3,300トンとなる。
(画像はプレスリリース)
高成長が見込まれる分野
PPS樹脂は自動車の電装部品や電機・電子機器、OA機器、住設関連部品等に使用されており、採用領域が更に拡大し世界需要は約7万トンと推定、今後も高成長が見込まれている。
新工場で生産したPPS樹脂は、韓国内消費分以外は中国を中心とした東レグループの各コンパウンド拠点へ供給、事業拡大を進めていく。今後もPPS樹脂の需要拡大に対応するため、増設の計画検討に着手する。
東レグループは「持続的に収益を拡大する企業グループ」を目指し、今後も中国を中心としたアジア・新興国市場や、「自動車、電機・電子機器、住設関連部品」といった成長分野で、樹脂事業の拡大を図る。
▼外部リンク
東レ株式会社 プレスリリース
http://www.toray.co.jp/news/pla/nr131007.html