日揮株式会社(横浜市)は、4日、米国フルア社と共同で、米国の大型エチレン製造プラント建設プロジェクトを受注したことを発表した。
これは、米国シェブロンフィリップス・ケミカル社が計画しているもので、世界最大のエタンクラッカー装置を中核とするエチレン製造プラントの新設プロジェクト。建設地は、同社がテキサス州ベイタウンに保有する既設プラント敷地内の予定。
日揮は、サウジアラビアでも、2004年と2007年、米国シェブロンフィリップス・ケミカル社が出資する合弁企業から、大型石油化学プラントに係わる2件の建設プロジェクトを受注・成功裏に遂行している。今回の受注は、これらに続く、同社からの連続受注となる。
今回のプロジェクトで、日揮は、米国大手エンジニアリング会社のフルア社(米国テキサス州)とジョイントベンチャーを形成。エチレン製造プラント(150万トン/年)、および、付帯設備に係るEPC(設計、機材調達、建設工事)役務を遂行する。
主に、プロセスプラントの中核設備等は日揮が、ユーティリティやオフサイトはフルア社が担当する予定。エチレン製造プラントのプロセスライセンサーは、仏テクニップ社(旧ショー・ストーン&ウェブスター社)が行う。
日揮は、これまでに40件を超えるエチレンプラント建設プロジェクトを手掛けている。同社は、今回の受注について、これらの豊富な実績と経験に基づく、必要な知見と高い技術力が評価されたとしている。
現在、北米地域では、シェールガスを原料とするガス化学やLNG、GTL等、数多くのプラント建設計画が具体化に向けて進展中だ。
日揮は、北米における初の大型案件実績となる今回の受注を足がかりとして、新たな計画の実現にも積極的な意欲を示している。
さらに、同社の北米地域での存在感を確立するため、年度内にもエンジニアリング子会社を米国に立ち上げ、積極的な営業活動を展開していく構えだ。
▼外部リンク
米国で大型エチレン製造プラントを受注
http://www.jgc.co.jp/jp/01newsinfo/2013/release/
日揮株式会社
http://www.jgc.co.jp/jp/