三井海洋開発株式会社(東京都中央区)は、1日、これまで開発・建造を進めてきた、浮体式潮流・風力ハイブリッド発電「SKWID (スクイッド)」が、「GOOD DESIGN AWARD 2013」の、グッドデザイン・ベスト100を受賞したことを発表した。
「SKWID (スクイッド)」は、同社が、漁業との共存を目指した洋上風力発電機として、開発の初期から漁業関係者や地方自治体と協力して製品開発に取り組んできたもの。
今年2月、東京ビッグサイトの「Wind Expo」でモデルを展示して紹介。5月には佐賀県知事とともに記者会見も行った。第1号機は、今秋の完工を予定している。
(画像はニュースリリースより)
今回のグッドデザイン賞の審査では、「当発電システムが効率の良い発電だけを目的としているのでなく、町づくりを視野に入れてデザインされている点が新しい。」と、社会への貢献を目指している点が高く評価されたという。
「SKWID」は潮の流れと、強く安定した海風の力という、2つの海洋資源を1つのシステムで電気エネルギーに変える。低コストで自然負荷も少ない海洋発電システムだ。
風の向きが変わっても、安定して回り続ける「ダリウス風車」と、潮の流れの向きにかかわらず、同じ回転方向を保つ「サボニウス水車」を搭載し、安定したパフォーマンスを発揮する。
また、生態系を脅かすことなく、メンテナンスも容易。外部電源も不要なので、非常用電源としての活用も期待される。
「SKWID」は、10月30日(水)から11月4日(月)まで、東京ミッドタウンで開催される、グッドデザイン賞受賞展「グッドデザインエキシビション 2013」で紹介の予定となっている。
▼外部リンク
三井海洋開発SKWID 「グッドデザイン・ベスト100」を受賞
http://www.modec.com/up_pdf/20131001-pr_skiwd_jp.pdf
三井海洋開発株式会社 洋上発電への取り組み
http://www.modec.com/jp/business/skwid/index.html
グッドデザイン賞
http://www.g-mark.org/