2015年に完工したNO.2加熱炉に続く2例目
2018年3月14日、新日鉄住金エンジニアリング株式会社は、日新製鋼株式会社・呉製鉄所(以下、同製鉄所)の熱延設備向けNO.1加熱炉(以下、同加熱炉)の燃料転換改造工事を完了したと発表した。
同製鉄所の加熱炉燃料転換は、2015年に完工したNO.2加熱炉に続く2例目となる。
工事の概要
同加熱炉の製造鋼種は熱延鋼板で、同社が1985年に建設・竣工したウォーキングビーム式加熱炉だ。
このたびの工事で、燃焼システムを改造し、燃料として使用していたC重油を都市ガス(13A)焚きに転換したことにより、排ガス中の硫黄酸化物の排出量を大幅に削減するとともに、加熱能力あたりの二酸化炭素排出量を約20%低減することが可能となった。
また、重油を燃料として使用していた際に必要であった燃料配管の定期清掃作業や燃料を加熱するためのスチーム消費も不要となるため、操業コストの面でもメリットがある。
なお、同社は、今後も、日本国内やアジア地域を中心として、加熱炉の新設及び改造案件に対応し、エネルギーコスト削減と環境負荷低減に貢献していくとのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
新日鉄住金エンジニアリング ニュースリリース
http://www.eng.nssmc.com/news/2018/20180314.html