高齢化等により、熟練オペレータが不足
2018年3月8日、戸田建設株式会社は、タワークレーンの2次元自動誘導システム(以下、同システム)を開発したと発表した。
タワークレーンによる揚重作業には、常に変化を続ける現場の状況に合わせた対応が必要であるため、作業の進捗具合がオペレータの技量に左右されるが、高齢化等により、熟練オペレータが不足してくる問題が懸念されている。
2次元自動誘導システムの概要
同システムは、従来、手動で行っていたブームの起伏や旋回等の様々な操作を自動で行うもので、オペレータが、操縦席のディスプレイに表示されたCAD図面上で吊荷の荷取り位置と取付位置をタップすると、起伏・旋回時間が自動演算され、ブームの先端を最短ルートで取付位置まで自動誘導する。
これにより、吊荷が運搬され、目的の位置に近づくと減速機能が働き、荷ブレを抑制する。
なお、ブームの現在位置を把握するために、GNSS(Global Navigation Satellite System)を利用している。
同システムを導入することにより、経験の少ないオペレータでも効率良くタワークレーンを操作でき、オペレータの負担が軽減されるとともに、余分な電力の消費を抑え、作業所の省エネルギー化が図られるとのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
戸田建設 ニュースリリース
http://www.toda.co.jp/news/2018/20180308.html