三菱重工業株式会社は、26日、米国のマイアミ国際空港向け「全自動無人運転車両システム(Automated People Mover、以下APM)」の、追加車両4両を含む、輸送力増強工事を受注したことを発表した。
これは、マイアミ・デード郡航空局から、三菱重工の米国法人である米国三菱重工業を通じて受注したもので、納入は2016年を予定している。受注した4両は、現在運行中の車両と同型のものとなる。
(画像はプレスリリースより)
輸送力増強工事を行う路線は、空港と複合交通ターミナルの間を結ぶ約2㎞。2008年に受注、2011年に開業後、5年間、米国三菱重工業が運行・保守を請け負っている。
開業直後から当初の予想を上回る乗客数で推移し、輸送力増強の必要性に迫られていた。
今回の工事を実施することにより、運行車両総数は12両となり、車内混雑の緩和など、乗客の利便性や快適性の向上が期待される。
APMは、日本では東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)に採用されているもので、完全自動運行方式により無人走行する新交通システム。ゴムタイヤ走行方式によるなめらかな運行と、低騒音であるという特長を持つ。
三菱重工は、米国において、これを含めて4件のAPMシステムを納入している。また、香港、シンガポール、韓国、ドバイ、マカオなど、アジア中東地域においても実績がある。
同社では、今回の受注が、豊富な実績と、それに裏付けられたシステムの信頼性に対する高い評価によるものとし、今後も、積極的なAPMシステムの営業を展開していくとしている。
▼外部リンク
米国マイアミ国際空港のAPMシステム輸送力増強工事を受注
http://www.mhi.co.jp/news/story/1309265424.html
三菱重工業株式会社
http://www.mhi.co.jp/index.html