MHPS、オランダで天然ガス焚きGTCC発電所の水素焚き転換プロジェクトに参画

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MHPS、オランダで天然ガス焚きGTCC発電所の水素焚き転換プロジェクトに参画

2018年03月09日 05:00

天然ガスからカーボンフリーな水素への燃料転換でCO2削減

2018年3月8日、三菱日立パワーシステムズ(以下、MHPS)は、オランダのエネルギー企業であるヌオン社(N.V. Nuon)が運営する出力132万kW級の天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電所を水素焚きに転換するプロジェクト(以下、同プロジェクト)に参画し、水素燃焼への転換が可能であることを確認したと発表した。

同プロジェクトの対象となるのは、オランダ最北部のフローニンゲン(Groningen)州に位置し、2013年に商業運転を開始したヌオン・マグナム(Nuon Magnum)発電所で、44万kWのGTCC発電設備1系列につき年間約130万トンのCO2を排出している。

水素焚き転換プロジェクトの概要

同プロジェクトは、MHPSが納入したM701F形ガスタービンを中核とする発電設備3系列のうち1系列を2023年までに100%水素専焼の発電所へと切り替えるもので、引き続き、MHPSはガスタービン技術領域でのFS(実現可能性調査)を担当し、具体的な改造範囲の計画等で協力していくとのこと。

なお、ノルウェーの石油・ガス会社であるスタトイル社(Statoil ASA)が、天然ガスの改質技術で水素を製造し、取り出したCO2は回収・貯留(CCS、Carbon dioxide Capture and Storage)設備を利用し、カーボンフリーな水素を供給する。

また、オランダのガス会社であるガスニー社(N.V. Nederlandse Gasunie)は、製造された水素を発電所まで輸送し貯蔵するインフラ計画を担当する。

さらに、ヌオン社と、同社の親会社でスウェーデン国営の総合エネルギー会社であるバッテンフォール社(Vattenfall AB)は、発電所設備の運営を手掛け、MHPSは発電所の水素焚き転換に向けた技術検討で対応する。

(画像は三菱日立パワーシステムズ公式ホームページより)

▼外部リンク

 

三菱日立パワーシステムズ ニュースリリース
https://www.mhps.com/jp/news/20180308.html

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