実負荷環境による実証事業
2018年2月26日、日立造船株式会社は、業務・産業用固体酸化物形燃料電池発電装置(以下、同発電装置)を、大阪市の花博記念公園鶴見緑地内の咲くやこの花館に設置し、実証実験(以下、同実証実験)を1月26日に開始したと発表した。
同実証実験は、同社が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)の助成事業「固体酸化物形燃料電池を用いた業務用システムの実用化技術実証」の支援を受けて実施するもので、先進的な水素プロジェクトの創出を目指し大阪市と大阪府が運営する「H2Osakaビジョン推進会議」の一環として進める官民連携プロジェクトだ。
実証事業の概要
同実証実験の対象となる装置は、燃料として都市ガス13Aを使用し、定格出力20kW級・総合熱効率90%超で、本体寸法は幅2.2m×長さ4.3m×高さ2.8mであり、小型分散型電源で高いエネルギー効率のため省エネルギーであるうえに、クリーン・低騒音・低振動・CO2排出量削減などで環境性が高い。
同実証実験では、中圧ガス供給により運転を行うことで、発電効率を向上させて、発電に必要な補機動力を加味したAC送電端効率で52%超を2月6日に達成した。
今後、同社と大阪市は、2019年3月末日または目標運転時間到達日までに、4,000時間以上の連続運転試験を行い、同装置の安全性・信頼性を評価するとともに、設備導入によるメリットを確認する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
日立造船 ニュースリリース
http://www.hitachizosen.co.jp/news/2018/02/002970.html