企業や自治体などの非常用電源・コージェネレーションシステムなど、さまざまな場所で使用可能
2018年2月22日、ブラザー工業株式会社は、燃料電池市場に正式参入し、出力4.4キロワットの燃料電池「BFC4-5000-DC380V」(以下、同燃料電池)を受注開始すると発表した。
経済産業省が再生可能なエネルギー比率を2030年度までに22~24%にする目標を掲げ、燃料電池車などの導入が急速に進む状況で、燃料電池は、企業や自治体などの非常用電源や、電力と熱を供給するコージェネレーションシステムなど、さまざまな場所で使用可能で、CO2フリー社会の実現に貢献することが期待される。
燃料電池「BFC4-5000-DC380V」の概要
同燃料電池は、気液分離システムにより水素と水が混在した状態から水素のみ取出して再利用する水素循環システムで、同じサイズの燃料電池と比較して2倍の電流量を発電することが可能であるうえに、長時間にわたり安定して発電できるため、非常用電源として有効だ。
また、負荷追従性が高いため、電力消費の高いモーターなどを稼働し、急激に電力消費量があがった場合でも、蓄電池なしに素早く応答して電力を供給することが可能だ。
さらに、IoTを使ったモニタリングサービスにより、遠隔地から燃料状況や発電状況などを把握できるため、維持・管理の負担が軽減される。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ブラザー ニュースリリース
http://www.brother.co.jp/news/2018/180222fc5kw/index.htm