三菱重工業のグループ会社として活動する三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(MHIEC)は、この度、長崎市が一般廃棄物焼却施設を建設するにあたって、その建設・運営事業を受注することとなった。
この事業では、処理能力240トン/日(120トン×2炉)のストーカ式焼却炉が建設され、15年間にわたって運営を請け負うこととなる。
(この画像はプレスリリースより)
MHIECが今回受注することとなったのは、「新西工場整備運営事業」となっている。この事業は、長崎市が、長崎市木鉢町の「西工場」の老朽化に対応する代替施設の整備をおこなうものだ。新西工場は、長崎市神ノ島町に建設される。
この事業では、市が資金を出し、民間業者に設計・建設・運営までを委託するというDBO2方式が採られている。
施設建設においては、MHIEC、株式会社フジタ、同三菱重工業グループ会社の西日本菱重興産株式会社の3社がJV(共同企業体)を結成しておこなう。
さらに、運営事業においては、長崎西エコクリエイション株式会社が担うこととなる。長崎西エコクリエイションは、MHIEC、MHIECグループの九州重環オペレーション株式会社が共同出資する形で設立したものだ。
今回建設されることとなった新西工場は、外国への航路を開いた長崎のシンボル“海”がイメージされる。そして、MHIECの事業コンセプト「循環型社会のFLAG SHIP」を融合させることで、「未来への航路を走る船」が外観デザインに表現されることとなる。
MHIECは、長崎市のおこなった入札審査において、価格、技術力、運営ノウハウのすべてが評価され、今回の「新西工場整備運営事業」受注に至った。
施設建設・運営の総事業費は、約128億円(税抜)とされ、2016年10月の稼働開始が予定されている。
▼外部リンク
三菱重工業株式会社によるプレスリリース
http://www.mhi.co.jp/news/story/1309245423.html