2018年2月20日、株式会社村田製作所は、蓄電池と充放電DC-DCコンバータを一体化した「HVDC蓄電ユニット3.5kWh(パワーコンディショナ連係タイプ)」(以下、同連携タイプ)と、蓄電池とパワーコンディショナを一体化したオールインワン・システム「All-in-One蓄電システム4kW/2.3kWh(ハイブリッドタイプ)」(以下、同ハイブリッドタイプ)を開発したと発表した。
両タイプとも、住宅の屋内外どちらにも容易に設置でき、太陽光パネルを設置する住宅の自家消費を促進する用途を考慮しているとのことで、2月28日(水)~3月2日(金)に東京ビッグサイトで開催される「国際スマートグリッドEXPO」に出品し、2018年内に量産出荷する予定だ。
また、両タイプに使われている同社製リン酸鉄リチウムイオン二次電池Fortelionは、電源事故などで熱暴走することがきわめて少ないため安全性が高い上に、電池の期待寿命が15年と長く、長期サイクル寿命(1万回~1万4000回)が期待できる。
同連携タイプは、筐体の外形寸法が幅641×高さ735×奥行き324mm、重量が約72kgで、電力変換効率が98%以上で充放電のロスが少なく、RS-485やCANなどの外部通信機能を備えているので、他メーカーのパワーコンディショナとの接続も可能である。
同ハイブリッドタイプは、筐体の外形寸法が幅712mm×高さ735mm×奥行き324mm、重量が75kgで、RS-485でリモコンを接続して、システムのオン/オフや基本設定が可能であり、さらに、リモコンから無線でHEMS(Home Energy Management System)に接続し、スマートフォンから発電状態などの動作状況をモニターすることも可能だ。
さらに、バーチャルパワープラント(VPP)のような電力会社やアグリゲータなどからの上位指令に応じて、運転コースや蓄電池の制御が可能だ。
(画像はプレスリリースより)
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村田製作所 ニュースリリース
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