東北電力株式会社は、18日、平成20年から大規模改修工事を進めていた同社の「豊実(とよみ)発電所(新潟県東蒲原郡阿賀町)」が営業運転を再開したことを発表した。改修工事は、前田建設工業株式会社(東京都千代田区)が行った。
(画像は東北電力プレスリリース添付資料より)
この改修工事では、新たに「立軸円筒可動羽根プロペラ水車(立軸バルブ水車)」を採用することで、使用水量を変えずに、改修前より出力を10%増加させることに成功。最大出力61,800キロワットを達成した。
また、水車発電機も6台から2台に見直した。これにより、設置面積を小さくすることができ、その結果、建屋を小さくすることが可能となる。
(画像は東北電力プレスリリース添付資料より)
工事にあたっては、健全な既設設備の再利用等により、改修する設備を最小限に抑えたほか、既設設備の取り壊しで発生した解体コンクリートの約80%を、再生コンクリートの骨材他に再利用し、廃棄物の発生も抑制。
さらに、工事に伴って発生する汚濁水処理設備を使用するなど、環境影響の低減に最大限配慮されている。
東北電力では、鹿瀬発電所(新潟県東蒲原郡阿賀町)においても同様の大規模改修工事を実施している。今回の改修工事の成果は、今後、再生エネルギー分野の方向性にひとつの示唆を与えるものと言える。
▼外部リンク
豊実発電所の営業運転再開について
http://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/1184417_1049.html
豊実発電所の概要
http://www.tohoku-epco.co.jp/
豊実発電所改修工事 前田建設
http://www.maeda.co.jp/works/report/genba/30/index.html