2018年2月9日、三菱日立パワーシステムズ株式会社(以下、MHPS)は、タイ最大の独立系発電業者であるガルフ・エナジー・デベロップメント社(Gulf Energy Development PCL)と三井物産株式会社の合弁事業会社が進める、天然ガス火力発電所の建設プロジェクトをフルターンキー契約で受注するとともに、長期メンテナンス契約(LTSA)も締結したと発表した。
受注したのは、ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)火力発電設備(以下、同設備)で、首都バンコクの南東約130kmに位置するチョンブリー(Chonburi)県とラヨーン(Rayong)県に建設される発電所2カ所に設置され、それぞれ2021年と2023年の商業運転開始を予定している。
発電所2カ所は、いずれも出力265万kWで、天然ガスを主燃料とし、電力はタイ電力公社(EGAT)に販売される。
同設備は、発電所1カ所当たり4系列で、M701JAC形ガスタービン・蒸気タービン・排熱回収ボイラー・発電機などそれぞれ4基で構成され、ガスタービン・蒸気タービンなどをMHPSが製作・供給し、発電機を三菱電機株式会社が供給する。
なお、同設備は、ガスタービンで発電するとともに、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電するため、化石燃料を使う発電の中で最もクリーンかつ高効率な方式であり、従来の石炭火力と比較して約70%のCO2排出を抑制できるとのこと。
(画像は三菱日立パワーシステムズ公式ホームページより)
▼外部リンク
三菱日立パワーシステムズ ニュースリリース
https://www.mhps.com/jp/news/20180209.html