2018年1月29日、丸善石油化学株式会社(以下、丸善石油化学)、コスモエネルギーホールディングス株式会社と荒川化学工業株式会社の3社は、水素化石油樹脂の共同事業化に関して検討を進めてきたが、水素化石油樹脂の製造および販売を行う新会社の設立について合弁契約書を締結(以下、同案件)したと発表した。
同案件の目的は、丸善石油化学のエチレンプラントより副生するC9留分の付加価値を向上させることで、同社の中期経営計画の重点項目である「未利用留分の有効利用による総合的なコンビナート競争力強化」施策のひとつだ。
設立する新会社の名称は、千葉アルコン製造株式会社(英文名、Chiba Arkon Production, Limited)で、千葉県市原市五井南海岸の丸善石油化学エチレンプラントに隣接するコスモ石油株式会社 千葉製油所内に生産設備を建設し、丸善石油化学から原料と用役の供給を受けて水素化石油樹脂を一貫生産し販売する。
生産能力は年間2万トンで、生産設備は2020年末の稼働を予定している。
なお、水素化石油樹脂の主要な用途は、紙おむつ等の衛生材料の組み立てに用いられるホットメルト接着剤で、衛生材料の世界的な需要拡大にともなって成長している分野とのこと。
また、新会社の資本金は20億円で、出資比率は、荒川化学工業株式会社51%・コスモエネルギーホールディングス株式会社14%・丸善石油化学株式会社35%となる。
(画像は丸善石油化学公式ホームページより)
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丸善石油化学 ニュースリリース
http://www.chemiway.co.jp/news/pdf/20180129-87-pdf1.pdf