鉄建建設と鉱研工業、先進ボーリング「パーカッション・シングルリバース工法」を開発

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鉄建建設と鉱研工業、先進ボーリング「パーカッション・シングルリバース工法」を開発

2018年01月30日 08:00

山岳トンネル工事における先進ボーリング工法を開発

鉄建建設株式会社と鉱研工業株式会社は1月29日、山岳トンネル工事において、硬岩地山の高圧多量湧水地帯においてもコア採取が可能な先進ボーリング「パーカッション・シングルリバース工法」を開発した、と発表した。

工法について特許出願するとともに、「パーカッション・シングルリバース工法」と略語である「PS‐SR工法」も商標出願を行った、とのこと。

高圧多量湧水の地山でもコアの回収可能なPS‐SR工法

長大の山岳トンネル工事においては、地山の計画時評価と施工中の状況が異なった場合、再度トンネル掘進方向の地山調査が必要となる。

一般的な調査方法は、先進ボーリング(コアボーリング)で、切羽から水平にボーリングし、地質判定や試料採取を行う。

従来、地山が軟岩・硬岩の場合、掘進方式としてロータリーパーカッション式、コア回収方式としてワイヤーライン式を採用したパーカッション・ワイヤーライン工法(PS-WL工法)が用いられる。

PS-WL工法は、様々な地山に対応して、削孔スピードが速く、多くのトンネル工事で採用されている。

しかし、高圧多量湧水の地山では、コアを採取するコアチューブが高圧湧水で押し戻されるため、孔先端まで送り込むことができず、コア採取が不可能な場合がある。また、コアチューブが高圧湧水により孔外に飛び出すため、大変危険である。

PS-SR工法は、硬岩地山で高圧多量湧水に遭遇した場合のPS-WL工法の代替工法である。PS-WL工法と同じロータリーパーカッション式の削孔機を使用するため、工法の変更が約1時間でできる。

コアの回収方法は、湧水と削孔水のリバース水を排出するときに同時輸送するリバース工法である。

2017年8月の性能確認試験、10月施工中のトンネル現場での試験施工から、コア採取状況、コア採取率、施工性に関し、PS-WL工法と同等以上の効果があることを確認した、とのこと。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

鉄建建設株式会社のニュースリリース
http://www.tekken.co.jp/topics/assets/PS-SR.pdf

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