再生可能エネルギー事業の体制強化へ
東芝は24日、再生可能エネルギー事業の体制強化と風車機器事業の拡大を図るため、風力発電事業に参入することを明らかにした。
九州地区を中心に風力発電事業を手掛けるジャネックス(福岡市中央区)から分割を受けた新会社「シグマパワージャネックス株式会社」に東芝が100%出資することで、完全子会社化する。ジャネックスが保有する風力発電事業に関する開発・運営ノウハウを活用して事業を展開する意向だ。買収関連費用は数十億円を見込んでおり、買収完了は11月を予定している。
宮城や山口でも風力発電所を建設計画
新会社は、ジャネックスが保有する長島黒ノ瀬戸風力発電所(鹿児島県)と新上五島ホエールズウィンドシステム(長崎県)の2カ所の発電所の運営を引き継ぐ。新長島(鹿児島県)でも発電所を建設準備中で、2014年度に運転開始を予定している。
また、宮城、山口、愛媛各県など4カ所でも風力発電所の建設を計画している。
国内の風力発電事業は、再生可能エネルギーのひとつとして、環境アセスメントなど立地面での課題はあるものの、FIT(固定価格買い取り制度)価格の確定により、今後の事業性の向上が期待されている。
▼外部リンク
東芝(プレスリリース)
http://www.toshiba.co.jp/
ジャネックス
http://www.janex.co.jp/