大型建物においては、雨水排水部材などが大型化される傾向
2018年1月26日、積水化学工業株式会社は、同社の環境・ライフラインカンパニーが、業界で初めて大型建物用雨といを活用した「大型高排水システム」(以下、同システム)を1月29日に発売すると発表した。
近年は、頻発するゲリラ豪雨などで、洪水や建物内への漏水などの被害が増加しており、大型建物においては、従来の降雨強度が見直され、雨水排水部材などが大型化される傾向にある。
「大型高排水システム」の特徴
従来の排水設備では、配管内に雨水が流れる際に空気も巻き込んで空気層を生じ、また、エルボなどの継手の屈曲部では流れが途切れて雨水が連続的に引き込まれないために、排水量に限度があった。
新たに開発された同システムでは、空気の巻き込みを防ぐ専用の高排水ドレンと滑らかに排水するエルボを採用し、配管内を満管の状態にして排水することにより、サイフォン現象を連続発生させて、高い排水能力を実現した。
この結果、排水能力は、同社の従来品と比べて約4倍になり、75φサイズの配管で150φサイズよりも性能が向上したため、150φサイズの配管を75φサイズに変更でき、さらに、条件によっては配管の設置本数を少なくすることが可能になった。
また、配管を150φから75φにサイズ変更することにより、重量は約1/3に軽量化でき、荷扱いもスムーズになって施工性が向上するため、現場の材料置場が省スペースになるとともに工期が短縮して、トータルコストの削減に貢献する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
積水化学工業 プレスリリース
http://www.sekisui.co.jp/news/2018/1317011_31754.html