鋼管柱とH形鋼大梁の新接合工法「四つ葉プレート工法」
竹中工務店は1月24日、鋼管柱とH形鋼大梁の新たな接合工法「四つ葉プレート工法(特許出願済み)」を開発した、と発表した。
工場で鉄骨柱鋼管に約150mmの短いH形ブラケットを設置
従来の鉄骨柱梁接合部の製作は、製作工場において、鉄骨柱を3分割して通しダイアフラムと約1mのブラケットを溶接接合するため、多くの溶接量が必要である。また、長いブラケットが四方に付いたまま作業所へ運搬するため、効率よく運搬することが難しい。
「四つ葉プレート工法」では、鉄骨柱鋼管に長さ約150mmの短いH形ブラケットを製作工場で取り付けて、作業所に運搬する。ブラケットが短いため、製作工場での溶接量を低減することができ、運搬効率にも優れている。
ショートブラケットは、柱鋼管に隅肉溶接できるので、超音波探傷検査が不要で、工場作業を省力化できる。
作業所での建方時、大梁ウェブをスプライスプレートでボルト接合し、次にフランジをスプライスプレート兼用分割式外リングにより取り付ける。建方は、溶接作業が不要で、全てボルト接合により完了する。
「四つ葉プレート工法」は、溶接技能者が減少するなか、現場での溶接作業が不要で、製作性・運搬に優れ、安定した品質が確保できる鉄骨柱梁接合部の新しい省人化工法である。
「四つ葉プレート工法」は、鉄骨造の地上3階、塔屋2階の集合店舗「エビスタ西宮増築計画」で採用される予定、とのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社竹中工務店のニュースリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2018/01/01/index.html