2018年1月19日、大和ハウスグループの大和エネルギー株式会社は、愛媛県西予市宇和町に、風力発電所「DREAM Wind愛媛西予」(以下、同発電所)の建設に着手すると発表した。
同発電所は、同社が土地所有者より約4.3haの用地を賃借し、標高約400~450mの山林内に建設するもので、環境面へ配慮して、樹木の伐採や造成を最小限に留め、自然環境を極力現状のまま残す。
そこで、風車をなるべく道路近傍に建設するとともに、鉄塔や電柱などの人工構造物が自然の景観を損なうことのないように、各風車間・風車と変電所間の送電設備のほとんどを地下に埋設する。このため、暴風等による災害にも強い送電設備となる。
同発電所の最大出力(発電出力)は16,000kW、発電開始風速は4m/s(10分間平均)で、年間の予定発電量は約8,000世帯分の電力量に相当する約35,000MWhであり、同発電所で削減される温室効果ガスは、1年間で14,805t-CO2になり、杉林のCO2吸収量に換算すると、約1,180ha分に相当するとのこと。
発電した電力は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用し、四国電力株式会社に販売する。
なお、定格出力2,000kWの風車を8基設置し、風車機器は株式会社日立製作所製で、主な仕様は、翼材質GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)・タワー高さ78m(標準タワー高さ)・全高121m・ロータ直径:86m・ブレード長さ42mであり、総事業費は約67億円になる。
また、売電開始は2019年11月で、事業期間は2019年11月~2039年10月末の予定であり、20年間の売電売上高は約154億円だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大和ハウス プレスリリース(PRTIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000913.000002296.html