国内で最も塩害環境の厳しい沖縄の沖縄西海岸道路浦添北道路
2018年1月18日、新日鐵住金株式会社は、同社が開発した、塗装周期延長鋼「CORSPACE(以下、同綱)」が国内で最も塩害環境の厳しい沖縄の西海岸道路浦添北道路の「牧港高架橋」(同高架橋)に採用されたと発表した。
同高架橋は、海上を跨ぐ橋長476mの高架橋で、4径間連続混合箱桁の鋼コンクリート複合構造形式であり、三井住友建設株式会社、株式会社日本ピーエスおよび株式会社横河ブリッジの3社による異工種建設工事共同企業体で工事が進められ、2017年10月に橋桁部分の架設が完了した。
同高架橋のかかる沖縄地区・西海岸道路浦添北道路は格段に塩害環境が厳しく、従来鋼では腐食や塗装の剥がれが生じるために定期的なメンテナンスが必要となるが、同綱を採用することにより寿命延長や維持管理費の削減が見込まれる。
塗装周期延長鋼「CORSPACE(コルスペース)」の概要
同綱は、鋼材に微量の錫(Sn)を添加したもので、従来鋼に比べ、同じ塗装条件・使用環境下で、塗膜欠陥部の鋼材腐食量や塗膜剥離面積が大幅に抑制される一方、鋼材の機械的性質や加工特性は従来鋼と同等である。
このため、同綱は、特に塩害の厳しい環境で従来鋼に比べより効果を発揮し、塗装の塗替周期が延長されることで、ライフサイクルコスト(LCC)低減に貢献する鋼材だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
新日鉄住金 プレスリリース
http://www.nssmc.com/news/20180118_200.html