南東欧で最大の国土面積を持つルーマニアはEU加盟後、国内の道路インフラ整備を最優先
2018年1月17日、IHIのグループ会社である株式会社IHIインフラシステムは、イタリアの建設会社Astaldi社とのJVで、ルーマニア道路インフラ公社(National Company for the Administration of Road Infrastructure)から、ブレイラ橋の建設工事(以下、同工事)を受注し、請負工事契約に調印したと発表した。
南東欧で最大の国土面積を持つ同国はEU加盟後、国内の道路インフラ整備を最優先事項として取り組んでおり、1990年代から、日本は技術協力・文化無償資金協力による経済協力を開始し、港湾・道路整備や鉄道建設などに協力してきた。
大型吊橋建設工事の概要
同工事は、同国東部の主要都市であるブレイラ市とドナウ川を挟む対岸をつなぐ吊橋(1,974.30m、中央径間1,120m、4車線)、アプローチ高架橋(両端約110m)および接続道路を建設するもので、総延長約23kmのデザインビルド(設計・建設一括請負)となる。
完成後の吊橋は同国内最長で、EU域内では3番目の中央径間長を誇る吊橋になるとのこと。
なお、ブレイラ市とドナウ川を挟む対岸を移動するには、100kmを超える迂回路、あるいは船を利用する必要があるが、同工事により、ドナウ川の渡河が容易になり、既存の高速道路につながるため、同国最大のコンスタンツァ港とルーマニア東部地域間の貨物流通の効率化とEU域内の経済活性化にも寄与すると期待される。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
IHIインフラシステム 新着情報
http://www.ihi.co.jp/iis/infor/180117.html