トレーラー1台に積載でき、据付工程を約半分に短縮
2017年12月27日、東芝エネルギーシステムズ株式会社は、550kV級のガス絶縁開閉装置(以下、GIS)として、一体輸送が可能な新形550kVGIS(以下、同製品)を開発したと発表した。
GISは、送電線に異常が生じた場合に、電流を遮断して送電系統を切り換えるための設備で、遮断器・断路器・避雷器・計器用変成器などから構成されている。
同製品は、同社の従来品に較べて、容積比約80%・重量比約90%に小型・軽量化されたため、装置一式を工場で組み立てられた状態でトレーラー1台に積載して輸送でき、据付工程が約半分に短縮されるとのこと。
新開発の550kVGISの概要
同製品の仕様は、定格電圧が550kV、定格電流が2000/4000/6000/8000A、定格短時間耐電流が50/63kAで、大きさが約3.3×約9.0m×約3.8mである。
同製品は、温度条件や耐雷性などの仕様を合理化し、主母線を遮断器の上部に配置するなど、機器配置を最適化するとともに、同社が独自に開発したタンク内面のコーティング技術などを用いて、各機器の小型・軽量化や、部品点数の削減などを行った。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
東芝エネルギーシステムズ プレスリリース
https://www.toshiba-energy.com/info/info2017_1227.htm