2020年から国際的に強化される船舶の排出ガス規制
2017年12月27日、丸紅株式会社は、タイ国営石油・ガス公社(PTT Public Company Limited、以下、PTT)との間で、同国最大の商業港であるレムチャバン港周辺の船舶を対象にした、LNG燃料補給(以下、LNGバンカリング)の共同事業化調査(以下、同調査)を開始したと発表した。
2020年から船舶の排出ガス規制が国際的に強化されることに伴い、環境性能に優れたLNGを燃料とする船舶(LNG燃料船)が増加すると見込まれていることから、第三次拡張計画が進められているタイ随一のレムチャバン港においても、周辺域でのLNGバンカリングの需要は増えていくと期待される。
LNG バンカリングの事業性調査について
同調査では、ラヨン県・バンコクの南東約200km地点に所在し、PTTが運営するマプタプットLNG受入ターミナルの既存再積替設備と、これに適合する燃料供給船を使用したLNGバンカリングの事業性を調査する。
なお、PTTは、2001年10月に設立され、ガス・石油関連事業および石油化学事業を展開している。
同地域を含め、バンコク東部に位置するチョンブリ県、ラヨン県、チャチュンサオ県の三県は、投資優遇を行い戦略的にインフラ開発が進められている経済特区で、タイ東部経済回廊(Eastern Economic Corridor)と呼ばれ、日本政府もインフラ開発への協力・支援を表明している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
丸紅 ニュースリリース
http://www.marubeni.co.jp/news/2017/release/201712271.pdf