施設の設計・建設から運営までを民間委託するDBO方式で発注
2017年12月22日、川崎重工株式会社は、鹿児島市より「新南部清掃工場(ごみ焼却施設・バイオガス施設)整備・運営事業」(以下、同事業)を受注したと発表した。
同事業は、DBO方式で発注され、同社は、ごみ焼却・バイオガス施設の設計・建設と20年3ヶ月間の運営業務を行う。
なお、建設工事の契約金額は210億6,000万円(消費税込み)で、2021年12月31日の完工予定であり、運営事業の契約金額は139億3,200万円(消費税込み)で、運営期間は2022年1月1日~2042年3月3日となる。
鹿児島市新南部清掃工場整備・運営事業の概要
同事業のうち、ごみ焼却施設は、並行流焼却炉をベースとしたストーカ式焼却炉に、ろ過式集じん器や排ガス再循環システムなどの高度な排ガス処理システムを設置した構成で、ダイオキシン類や一酸化炭素などの有害物質の排出を抑制して排ガス量を低減しており、処理能力は、2炉で220t/日だ。
また、同焼却炉に組合わせられた高温高圧ボイラと蒸気タービンで発電(最大発電量4,710kW)し、施設内の消費電力を賄うとともに余剰電力を売電する。
さらに、バイオガス施設は、可燃ごみから選別された塵芥類を、し尿処理施設からの脱水汚泥とともに乾式メタン発酵処理し、発生したバイオガスは、精製後、都市ガスの原料としてガス会社へ供給される。処理能力は、2基で60t/日になる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
川崎重工 プレスリリース
http://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20171222_1.html