2017年12月14日、三菱重工サーマルシステムズ株式会社は、自然冷媒のCO2を使った業務用ノンフロン冷凍冷蔵コンデンシングユニット「C-puzzle(シーパズル)」(以下、同ユニット)に、大容量の20馬力タイプとなる「HCCV2001M」(以下、同タイプ)を追加ラインアップし、2018年4月に販売を開始すると発表した。
2015年4月に「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」(以下、同法律)が施行され、冷凍冷蔵機器などの冷媒として使われるフロン類について、製造・使用・回収・処理の全過程で漏洩しない対策を実施し、フロン類に携わるすべての事業者と利用者に設備の点検や整備などを記録・保存する義務が課せられることとなった。
また、フロン類の製造・輸入業者や機器メーカーは、地球温暖化係数GWPの低い代替フロンへの転換が求められており、同タイプの追加ラインアップは、同法律受けて、冷凍冷蔵倉庫業界で増大するCO2冷媒製品の需要に対応したもの。
同タイプは、高段側に高負荷時の効率に優れたスクロール圧縮機構を配置し、低段側に低負荷時の効率に優れたロータリー圧縮機構を配置して組み合わせ、中圧部には気液分離器によるガスインジェクションを採用することで、冷凍能力を確保するとともに全運転領域での高効率化を両立している。
また、フロン冷媒を使う既存機器の更新を容易にするため、最大配管長を100mにして、外形を同社製のビル用マルチエアコン室外ユニットと同一にすることで、コンデンシングユニットと混在して設置できるようにしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三菱重工 プレスリリース
https://www.mhi.co.jp/news/story/1712145910.html