2017年12月11日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)は、トヨタ自動車株式会社、日野自動車株式会社、豊田通商株式会社、東邦ガスエンジニアリング株式会社および一般財団法人日本自動車研究所の5者と、インドネシアでの圧縮天然ガス(CNG)車普及に向けたインフラ構築を含む持続可能な環境整備を行う実証事業(以下、同事業)を開始しすると発表した。
同国では、石油製品の輸入・消費を抑制するために、産業や輸送分野において自国の天然ガス利用拡大を進めており、2025年に圧縮天然ガスCNG車両を200万台導入し、CNG充填所を646カ所設置することを目指している。
このような状況で、NEDOは、同国のエネルギー鉱物資源省石油ガス総局(MIGAS)と共同で、CNG車両とCNG充填所を設置して運用する実証事業を行うことに合意し、12月11日に基本協定書(MOU)を締結した。
なお、同事業に参画する5者のコンソーシアムは、それぞれNEDOと委託契約を結ぶとともに、同国有石油会社であるプルタミナ社と共同で事業を推進していくための協定付属書(ID)を締結する。期間は2017年12月から2021年3月までの予定。
同事業では、ジャカルタ首都圏および近郊の工業団地に最適なCNG充填所を3カ所設置し、CNG充填所から供給される燃料が車両の性能・信頼性に与える影響を評価するとともに、CNG充填所導入機器と設計システムの妥当性を検証する。
また、CNG車の燃費・給ガス時間・メンテナンス等の運行基礎データを取得し、車種・用途への適合性や代替効果・環境改善効果を検証する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
NEDO ニュースリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100884.html