2017年12月7日、株式会社IHIと株式会社IHI物流産業システムは、AIおよび3次元ビジョンを活用したデパレタイズロボットシステム(Kinema Pick)を開発したKinema Systems社と共同で、「IHIデパレタイズシステム」(以下、同システム)を開発し、国内での販売を開始したと発表した。
同システムは、物流設備においてパレットに積まれたケース(段ボール)の荷卸し作業を自動で行うデパレタイズシステムに、AI(深層学習)を搭載しており、認識能力を大幅に向上している。
物流作業において、腰痛など労働災害につながる重労働である荷卸し(デパレタイズ)作業を軽減するために、デパレタイズロボットの導入が急務となっているが、事前の画像データの登録および、荷姿・積み付け方法などの情報が必要であり、パレット上に様々なケースが混載されている場合は対応が困難である等の課題があった。
同システムは、AIによる物体認識技術を活用しており、事前の画像データの登録やティーチングが不要で、ピッキングのたびに、最上段のケースの位置・サイズ・回転方向(向き)を認識するため、密着して積み付けられたケース・テープ等の付属物のあるケース・柄のあるケース等、様々な荷姿や混載パレットへ対応できる。
また、ケースを最短時間で滑らかに移動させることが可能であり、複数の小さい吸盤タイプの把持機構で確実にケースを把持し、ロボットの速い動きにも対応している。
さらに、個別の荷姿、積み付け方法やケース画像などのマスター情報を詳細に登録する不要がなく、短時間でスムーズにシステムを運用することが可能だ。
(画像はプレスリリースより)
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IHI プレスリリース
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