2017年11月29日、株式会社大林組は、同社が施工した虎ノ門ヒルズ(以下、同ビル)が、「BCS賞」を受賞したと発表した。
「BCS賞」は、「優秀な建築物を作り出すためには、デザインだけでなく施工技術も重要であり、建築主、設計者、施工者の三者による理解と協力が必要である」という建築業協会初代理事長の発意により1960年に創設された建築賞で、毎年、国内の優秀な建築作品の表彰を行っている。
なお、第52回(2011年)からは日本建設業連合会が表彰活動を引き継いでいる。
今年度は、全国各地からの応募作品76件のなかから、12名で構成する第58回BCS賞選考委員会の厳正な選考を経て、7月26日、17件(うち特別賞2件)の受賞作品が選定された。
同ビルは、緑地や道路までを取り込んで、新たな価値の超複合積層都市を生み出したことが高く評価されたとのこと。
同ビルは、東京・虎ノ門地区において、建物の地下にトンネル状の道路を整備する市街地再開発事業の中核施設として建設された、地下5階・地上52階建て・高さ247mの超高層複合ビルで、地下には環状第二号線が貫通しており、2014年に完成した。
また、上層階にはホテルや住宅・中層階にはオフィス・低層階にはカンファレンスや商業施設および緑豊かな屋外空間を備え、道路を跨いで地上の重みを支える杭には、鉛直支持力や引き抜き抵抗力を増大させたナックルウォールを採用するとともに、ブレーキダンパーなどの制震装置を組み合わせて耐震性を高めている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大林組 最新情報
http://www.obayashi.co.jp/news/news_20171109_2
日本建設業連合会 BCS賞
http://www.nikkenren.com/kenchiku/bcs/