ジャパンホームシールドは11月24日、「SDS試験(スクリュードライバーサウンディング試験)」の土木分野での有効性を検証する調査を実施し、道路建設工事の新しい地質調査方法としての有用性を確認したと発表した。
SDS試験試験とは、地盤評価を行う試験法の1つで、地盤検査を行うロッドの先端にかかる荷重、1回転ごとの沈下量、25センチ貫入ごとのトルクなどを計測し、各進度の強度を測定するもの。
ジャパンホームシールドは一般社団法人全国地質調査業協会連合会の新マーケット創出・提案型事業として、「SDS試験法の土木用途の研究」を目的とする研究会を立ち上げ、SDS試験の土木用途での活用を検討してきた。
今般、佐賀県・有明海沿岸の道路建設工事の試験盛土において、SDS試験の有効性を確認する地質調査を実施した結果、試験の有用性を確認したという。
土木分野で実施される地質調査はボーリング調査が一般的だ。
しかしSDS試験は、ボーリング調査に比べて用いる機材が小型であるため移動しやすいメリットがあり、低コストで多くの調査測点を設けることが可能となる。
また、回転エネルギーや位置エネルギーなどのパラメータを総合的に分析して土質も判別できるため、ボーリング調査と併用すれば今まで以上に詳しいデータが得られる。
今回検証が行われた有明海沿岸は、軟弱粘土層が厚く堆積しているエリア。
SDS試験では軟弱層と硬質層の境界を的確に推定できることが実証されるなど、住宅地での地盤調査だけでなく、道路や堤防といったインフラ工事での地質調査方法でも有効であることが確認された。
(画像は、ジャパンホームシールドのホームページより)
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ジャパンホームシールド株式会社のプレスリリース
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ジャパンホームシールド株式会社のホームページ
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