竹中工務店、新開発の「吊り免振工法」で25%の増床を実現

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竹中工務店、新開発の「吊り免振工法」で25%の増床を実現

2017年11月22日 09:00

静かな高架下空間の土地有効活用をさらに効率化

2017年11月20日、株式会社竹中工務店は、JR舞浜駅の高架下に建築を進めてきた、新しいタイプの「吊り免振工法(以下、同工法)」を適用したホテルドリームゲート舞浜アネックス(以下、同ホテル)が10月に竣工したと発表した。

同工法は、鉄道高架下の振動・騒音を大幅に低減して、高い居住性を有する建物を実現する工法で、2004年に竣工したホテルドリームゲート舞浜に適用されている。

この度同ホテルに適用した新しいタイプの同工法は、免振装置をコンパクトにした改良型で、同社と東日本旅客鉄道が共同開発した。

「吊り免振工法」の概要

同工法は、高架橋の柱際に鉄骨の支柱と梁で設けた架構から、両端部に防振ゴムを備えた吊り材で建物を懸架する構造で、吊り材による振子運動を利用した免震効果と、防振ゴムで列車通過時の振動伝達を遮断する防振効果を両立する工法だ。

新しいタイプの同工法は、吊り材の両端部に可動性に優れた摺動材を用いることで、吊り材を短くしてコンパクトな装置に改良された。このため、ホテル2階部分の居室面積を約25%増床でき、高架下空間の一層の有効活用が可能となった。

さらに、従来は、建物と高架柱をアンカーで接合していたため、高架柱の鉄筋を傷めずに施工するための労力がかかっていたが、新しいタイプの同工法では、アンカーを用いることなく、高架柱に沿わせた山形鋼と高架柱に巻巻き付けた鉢巻鉄骨で接合することにより、工事の簡略化が図られた。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

竹中工務店 ニュースリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2017/11/06/index.html

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