2017年11月17日、鉄建建設株式会社(以下、鉄建建設)と株式会社東宏は、山岳トンネル工事における「連続ベルトコンベア昇降装置」(以下、同装置)を開発し、特許申請をしたと発表した。
山岳トンネル工事において、掘削ズリ(岩石・土砂)を運搬する方式として、ダンプなどの大型運搬車両による方式では、交通量と安全性、あるいは排気ガスや粉じんの飛散による坑内環境の問題があるが、連続ベルトコンベア方式は、これらを低減できるため、主流になりつつある。
一方、連続ベルトコンベアの設置高さは、現場ごとに様々で、低い位置に設置した場合には、ターンテーブル設置箇所や資材置場等において部分的・一時的に昇降させ、高い位置に設置する場合には、吊りアンカーでトンネル天井付近から支持する等の施工が必要であった。
同装置は、地上からチェーンブロックを操作するだけで、連続ベルトコンベアを昇降させることが可能な装置で、これまでのように、4tトラッククレーン車で吊りながら、高所作業車を用いてベルトコンベアの受け架台の取り付け、取り外しを行う作業が必要無くなる。
このため、作業の労力・設備、時間や、危険が伴う作業を削減できるため、施工の効率性と安全性が大幅にアップする。
同装置は、既に、鉄建建設が施工中の北海道新幹線(昆布トンネル)と、北陸新幹線(武生トンネル)の合わせて2現場に導入しており、他社施工の北海道新幹線の4工区でも採用されている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
鉄建建設 ニュースリリース
http://www.tekken.co.jp/topics/assets/171117_beltconber.pdf