株式会社サンエーは17日、家電や住宅設備をスマートフォンでリモートコントロールする住宅向けシステム「S-REMOS(エス・リモス)」を、12月13日より発売すると発表した。
これは住宅の新築工事の際、建築業者が住宅設備として据え付けることを想定したIOT対応システム。発売日から12月15日にかけて東京ビッグサイトで開催される、「高性能住宅設備EXPO」においても公開予定だ。
サンエーによれば、昨今対応機器の増加によって注目を集める住宅用のIOT関連商品は、赤外線やBluetoothといった電波によるコントロールが主流。そのため、該当する電波に対応する機器しか操作できない、壁などに電波が遮断されると操作不可といった制限に加え、各メーカー間の互換性がない、ネットとの接続設定や操作が面倒、といった点でも課題を抱えているという。
今回発表されたS-REMOSは制御基盤セットや有線ルーターなどから構成されており、住宅内部の照明やエアコン等家電と制御基盤を接続することで設置が完了。入居者がスマホから操作を行うことで、ルーターを介した通信によりシステムと接続している機器が操作可能になるというものだ。
これにより、「照明の消し忘れ確認・帰宅時の自動点灯」「鍵を使わない玄関ドアの施錠・解錠」といった操作がスマホ1台で実現するほか、人感センサーやドアの動きで通過する人物を検知し、緊急事態の際は通知を行うといったセーフティー用途でも活用できる。
また、このS-REMOSはシステムに接続されるIOT機器のメーカーを問わないため、建築業者は施工の際、自社の標準設備に変更を加えることなく同サービスを追加で採用可能。
加えて、住宅引き渡し後もスマホを介して購入者に情報発信できる仕組みを備えているため、メンテナンスやリフォームの案内といった営業の効率化、ならびに競合他社との差別化につながるアピールポイントとしての活用が可能である点など、施工を行う業者側にもメリットのあるシステムとなっている。
(画像はプレスリリースより)
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株式会社サンエー プレスリリース(アットプレス)
https://www.atpress.ne.jp/news/143186