株式会社竹中工務店とHEROZ株式会社は11月17日、建設業におけるAI活用に向けて構造設計業務を支援するAIシステムの開発に着手した、と発表した。
竹中工務店は、8月31日HEROZの新株予約権付社債の引受を行い、関係を強化した。HEROZは、AIを活用した将棋電王戦優勝ソフト「Ponanza(ポナンザ)」の開発会社である。
竹中工務店は、同社の建設事業に関わるノウハウとHEROZのAI技術を組み合わせ、品質向上、省人化・短工期化などの生産性向上、顧客への新たな付加価値の提供を目指す。
AIを活用した共同開発の第一段階として、構造設計業務を支援するAIシステムの開発に着手した。
竹中工務店が開発した構造設計システム「BRAIN(ブレイン)」には、企画設計から詳細設計にいたる構造設計のノウハウが蓄積されている。
HEROZがAI技術により構築した「HEROZ Kishinプラットフォーム」と、竹中工務店の構造設計のノウハウを融合し、2018年までに大工棟梁としての職人のノウハウを、すべての構造担当者が活用できるAIシステムのプロトタイプを構築する。
両社は、2020年までにAIの深層学習等を用いて、構造設計の自動設計や自動シミュレーション等を開始し、構造設計の中のルーチン的な作業の70%削減を目指す、という。
将来的には、AI活用を積極的に展開し、人間とAIが協力し、新たな発想による建築設計の創出を目指す、とのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社竹中工務店のニュースリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2017/11/04/index.html