2017年11月16日、清水建設株式会社は、川崎市を代表するものづくり企業3社と共同開発した、照明付き全方位撮影カメラ架台「PanoShot R」(以下、同架台)を代理店経由で販売を開始した。
建物の改修を計画する際に、改修の要否や改修方法を検討するために、天井裏や床下などについては写真を撮影するが、点検口等からカメラを挿入して撮影しても、ファインダー越しに撮影対象部を確認できないため要所の撮影が困難・ストロボ照明は被写体の位置によって映像の識別度が低くなる、などの不具合があった。
同架台を使うことにより、暗くて狭小な天井裏・床下などの様子を手軽にくまなく撮影できる。
同架台は、株式会社リコー製の全方位撮影カメラ「RICOH THETA(以下、シータ)」をセットするための円筒形架台で、カメラを併せても大人の拳大の大きさで、重量はわずか286gであり、自撮り棒に着脱可能だ。
また、ストロボの代わりに、照明光が遠くまで均一に届くように、指向性をもつLEDライトを円筒形の架台周囲に効果的に配列している。
さらに、シータはシャッター操作から写り具合の確認まで、スマートフォンを介して遠隔操作できるため、点検口などからシータをセットした同架台を平置き、あるいは自撮り棒で必要な位置まで挿入したりして、必要な映像を確実に撮影できる。
なお、共同開発したのは、川崎市所在の株式会社和興計測、有限会社岩手電機製作所、および有限会社津田山製作所の3社で、開発にあたっては、三井不動産リアルティ株式会社に使い勝手等の検証を依頼している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
清水建設 ニュースリリース
https://www.shimz.co.jp/