産総研、統合ロボットシミュレーターを「トンネル事故災害対応・復旧チャレンジ」に活用

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産総研、統合ロボットシミュレーターを「トンネル事故災害対応・復旧チャレンジ」に活用

2017年11月14日 09:00

災害対応ロボットの高機能化を促進

2017年11月9日、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下、産総研)は、統合ロボットシミュレーター「Choreonoid」(以下、同シミュレーター)が、「World Robot Summit 2018」(以下、同サミット)における「トンネル事故災害対応・復旧チャレンジ」(以下、同チャレンジ)のシミュレーターとして活用されると発表した。

同シミュレーターは、産総研の知能システム研究部門 ヒューマノイド研究グループが中心となって開発しているものだ。

また、同サミットは、経済産業省、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)主催の国際的なロボットの競技会・展示会である。

同チャレンジは、同サミットおいて実施される「World Robot Challenge (WRC)」の「インフラ・災害対応」カテゴリーに属し、競技内容としてトンネル事故を想定した複雑なタスクを計画しており、災害対応ロボットの高機能化を促進するねらいだ。

競技では、クローラーによる走行の精緻なシミュレーション、多量の散乱物の挙動のシミュレーション、スプレッダーによる車のドアの破壊、車内に閉じ込められた犠牲者、火災・煙の再現、消火ホースを使った放水による消火やドリルを用いた壁面への穴あけなどのシミュレーションなどだ。

統合ロボットシミュレーター「Choreonoid」について

同シミュレーターは、高機能グラフィカルユーザーインタフェースと高速・高精度なシミュレーション性能を有しており、産総研において二足歩行ヒューマノイドロボットHRPシリーズなど各種ロボットの研究開発に活用され、2011年からはオープンソースソフトウェアとして一般にも公開されている。

また、2015年には、NEDOによって開催されたコンピューターシミュレーションによる災害対応ロボット競技会「Japan Virtual Robotics Challenge」において、競技用の公式シミュレーターとして採用されている。

さらに、2018年度から開所予定の「福島ロボットテストフィールド」に設置される模擬プラント用ロボットシミュレーターや、革新的研究開発推進プログラムImPACT「タフ・ロボティクス・チャレンジ」の評価用シミュレーターとしても採用されており、今後、災害対応ロボット開発に関する汎用シミュレーターとしての活用が期待されている。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

産総研 ニュース
http://www.aist.go.jp/aist_j/news/au20171109.html

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