2017年11月8日、株式会社熊谷組は、3次元地盤モデル作成システムを用いた「トンネルグラウチング可視化システム」(以下、同システム)を開発したと発表した。
トンネル掘削に伴う湧水は、トンネル上部の
そこで、同社は、減水対策工の施工データとともに、トンネルの調査・施工段階のデータを3次元データとして保存し、将来の維持管理に役立てることが可能な同システムを開発した。
同システムを開発するにあたっては、北薩トンネルの施工実績から得られたデータを基に、この工事と同様な減水対策工を効果的に施工することを目指したとのこと。
トンネル形状の作成には、3D-CAD設計図面をインポートする方法の他に、トンネルの断面形状やトンネルの座標を入力して自動的に3次元で作成することができるため、設計図面の無い古いトンネルでも対応が可能だ。
また、3次元地盤モデル作成システムをベースに開発しているため、切羽からの地質情報やボーリングデータなどトンネル周辺の地質状況を3次元で把握することが可能で、地質状況とともにグラウチング状況を3次元的に把握し、より的確な施工・管理を行うことが可能だ。
さらに、注入日報等のボーリンググラウチングに関する帳票類、ボーリング写真他や解析結果等をPDFで保存し、任意の帳票を3次元画面から指定して表示・出力できるため、トンネルの維持管理の段階でも、同システムを有効に活用することができる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
熊谷組 プレスリリース
http://www.kumagaigumi.co.jp/press/2017/pr_171108_1.html