土質材料を効率的に乾燥させる省エネ・省コスト技術
2017年11月7日、株式会社安藤・間は、乾燥機能付土質混合機「かまきり」(以下、同混合機)を開発し、フィルダムの実施工に初めて適用したと発表した。
フィルダムにおいて、コア材などの土質材料の設計品質を確保するために、含水比を厳密に管理することが要求されており、含水比が適正値に対して低い(材料が乾燥している)場合は加水し、高い(材料が湿っている)場合は乾燥させる必要がある。
この際、乾燥した材料は散水などで湿潤させることにより容易に調整できるが、水分の多い材料は攪拌させて天日で乾燥させるため、気温や日照、湿度の影響を大きく受ける難点がある。
「かまきり」の特長
同混合機は、汎用性の地盤改良機械であるスタビライザーに温風装置を付加したもので、温風装置により乾燥作業を行い、含水比の高い内部の材料を地表面へ掻き起す攪拌作業と乾燥作業を同時に行うため、気温・日照・湿度の影響を受けずに効率的な施工が可能だ。
また、温風の熱源にはスタビライザーのエンジンの排気熱を利用しているため、新たな熱源が不要でコストの追加がなく、CO2が増加することもない。
なお、実機試験を行ったところ、通常のスタビライザーと比較して3~4%の含水比の低下が確認できたとのこと。
(画像はプレスリリースより)
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