2017年11月1日、株式会社竹中工務店は、設備施工管理業務にBIM情報を活用することで、施工状況を見える化し、施工管理を効率化する手法を構築したと発表した。
建築現場の施工管理では、施工状況を確認するために、施工図から必要内容を転記してチェックリストを作成し、現地で確認する際には、そのリストに確認結果を記入して検査報告書を作成していたが、手作業では多くの時間を費やすため、一連の作業の効率化が課題であった。
施工管理記録をBIM上で一元管理するために、統合管理ソフト(BIM/CIM Ark)を用いて、3段階の手法を開発した。
先ず、BIM上で部材を識別することが可能な属性情報を利用して、タブレット上のBIMに属性情報として直接入力し、BIMに入力した施工管理記録は、自動でチェックリストに変換して作成できるようにした。
また、BIM上で、確認済/未確認の状況を自動で色分けされて見える化し、検査の効率化や現地確認の合理化を図ることで、検査漏れなどを防止する。
さらに、「配管水圧試験」のように複数の部材をまとめて管理している設備は、系統ごとに確認結果を一括して記録する。
なお、同社設計施工の作業所(東京都新宿区)において、施工管理記録の記入にかかる作成時間の短縮効果を検証したところ、「スリーブ確認検査」で、チェックリスト作成・現地確認から検査報告書作成までの一連の作業時間を、従来手法と比較して、25%削減できたとのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
竹中工務店 ニュースリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2017/11/01/index.html