国土交通省は10月25日、ICT等を活用し誰もが働きやすい建設現場を目指すi-Constructionの一環で、建設現場での生産性を高める5件の新技術についてマッチングが成立した、と発表した。
国土交通省は、新技術の開発促進のため、4月20日ニーズ説明会、5月29日技術シーズ発表会、7月に個別相談会を行い、5件の技術についてマッチングが成立したと発表した。
5件の技術は、以下のとおりである。
1.AE(Acoustic Emission)センサを活用した新技術
施工後のコンクリート構造物について、AEセンサを用いて打音検査を行い、振動波形の周波数分布を計測し種々の不良・劣化を検出する。原子燃料工業株式会社の技術。
2.高精度の地上レーザースキャナを用いた新技術
構造物を高精度の地上3次元レーザースキャナで測定し、得られた点群データから、土木構造物をmm単位で把握し、変化量をマッピングにより視覚的にも確認できる。株式会社八州の技術。
3.複数の建設現場を一元管理することができる新技術
建設現場の画像やデータ等を、ネットワークを介してリアルタイムに建設現場と事務所が共有することで、一度に複数の建設現場を管理する。パイオニアVC株式会社の技術。
4.建設現場の事故ゼロを目指す新技術
スマートフォン等を用いて建設現場の作業員や重機の位置を検知し、バイタルセンサ等を用いて作業員の健康状態やヒヤリハット情報を検知することにより安全管理と生産性向上を目指す。株式会社日立ソリューションズの技術。
5.AI(人工知能)を活用した新技術
AIを活用して工事施工データ・発注業務データを行い、受発注者の業務の高度化・効率化を支援するシステムを開発する。ユニコシステム株式会社の技術。
各技術のコストの優位性や技術の有用性について評価するため、現場での試行を順次開始するとのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
国土交通省のニュースリリース
http://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo08_hh_000451.html