厚生労働省、経済産業省、文部科学省、国土交通省は、13日、「第5回ものづくり日本大賞」内閣総理大臣賞の受賞者が決定したことを発表した。
国土交通省関係では、大成建設株式会社の市原英樹氏・萱嶋誠氏による「テコレップシステム (100m 以上の超高層建物における閉鎖型解体工法)」、株式会社大林組の三木慶造氏・井澤昌佳氏による「URUP工法(地上発進、地上到達するシールド工法)」など、7件(9名)が受賞した。
内閣総理大臣表彰「ものづくり日本大賞」は、日本の産業・文化の発展を支え、ものづくりを継承し、発展させていくため、第一線で活躍する、特に優秀と認められる人材を顕彰する制度で、平成17年度に創設されたもの。
第5回となる今回は、昨年12月から今年の2月にかけて、応募を受け付けていた。
内閣総理大臣賞に輝いた「テコレップシステム」は、安全・安心、地球環境配慮、解体工事効率化のコンセプトをもとにした、100m以上の超高層ビルの閉鎖型解体工法。
既存建物の最上階を屋根とした閉鎖空間の内部で解体工事を進めると共に、自動ジャッキシステムで安全に建物を低くしていくもの。電力の軽減も可能である。
また、「URUP工法」は交差点や踏切などに対して、立坑を構築せず、シールド機を地上から発進して、最小限の掘進を行い、再び地上に到達させ、アンダーパスを構築する非開削トンネルの施工法。
工期の大幅短縮、騒音・振動の低減、工事にともなう交通渋滞の緩和などの効果がある。
なお、授賞式と祝賀会は、9月中旬に行われる。
▼外部リンク
第5回「ものづくり日本大賞」内閣総理大臣賞受賞者について
https://www.mlit.go.jp/common/001011750.pdf
第5回「ものづくり日本大賞」受賞概要(内閣総理大臣賞)
https://www.mlit.go.jp/common/001011747.pdf
第5回「ものづくり日本大賞」
http://www.monodzukuri.meti.go.jp/