インバートコンクリートの連日打設が可能
2017年10月23日、鉄建建設株式会社と株式会社東宏は、山岳トンネル工事においてインバートコンクリートを施工する「急速施工用インバート桟橋」(以下、同桟橋)を開発し、特許申請したと発表した。
インバートコンクリートとは、トンネル底面の逆アーチ状をしたコンクリート構造物で、軟弱地盤や膨張性地山等の不安定な地山において、トンネルの沈下・変状を防止するために設計・施工され、通常は、施工スピード126m/月程度で1日置きにコンクリートを打設するが、施工の急速化が求められてきている。
「急速施工用インバート桟橋」の概要
同桟橋は、縦断方向に2分割された「切羽側斜路」、およびインバート全幅とほぼ同じ幅員の「作業ステージ」「坑口側斜路」から構成されており、「切羽側斜路」の位置をトンネル横断方向に移動させることで、桟橋全体を動かすことなく、インバートコンクリートを養生させながら、インバートの両端及び中央部を掘削できる。
このため、インバートコンクリートの打設中やインバート掘削中も残土搬出等の車両を通行止めすることなく、一連の施工サイクルで毎日(週6回)インバートコンクリートを打設することが可能になり、最大252m/月の施工スピードで、飛躍的な急速化が図られる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
鉄建建設 ニュースリリース
http://www.tekken.co.jp/topics/assets/171023.pdf