安藤ハザマなど、山岳トンネルにおける大容量・低リバウンド吹付けコンクリートシステムを開発

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安藤ハザマなど、山岳トンネルにおける大容量・低リバウンド吹付けコンクリートシステムを開発

2017年10月24日 15:00

吹付けコンクリートの施工時間を半減

2017年10月17日、安藤ハザマは、デンカ株式会社およびニシオティーアンドエム株式会社と共同で、「大容量・低リバウンド吹付けコンクリートシステム」(以下、同システム)を開発し、山岳トンネルの吹付けコンクリート施工時間を半減することに成功したと発表した。

山岳トンネルの掘削・支保工施工サイクルにおいて、大きな比率を占めているのが吹付けコンクリートの施工時間であるが、施工の効率を上げるため、コンクリートの吐出量を増量しすぎると、壁面に付着せずに落下するコンクリート(リバウンド)が増えてしまうという問題があった。

大容量・低リバウンド吹付けコンクリートシステムの概要

吹付けコンクリートの施工において、大容量のコンクリートを圧送する際に発生する脈動は、壁面付着の要となる急結剤の添加状態を不均一にしてリバウンド量を増加させるとともに、仕上げなどの際の繊細なノズル操作を難しくする要因となる。

そこで、同システムでは、シリンダ摺動型ポンプを改良して脈動を低減するとともに、添加ノズルを大容量に適した形状にした。また、従来の粉体タイプに替わり、液体急結剤を採用して、急結剤のコンクリートへの混合性を高めた。

さらに、単位粉体量を増やすとともに高性能減水剤を用いて、流動性が高くストレスのない圧送が可能なベースコンクリートを新たに開発した。

なお、山岳トンネル現場で実施した試験施工では、吐出量を大幅に増やしても、コンクリートが確実に付着していることが確認された。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

安藤ハザマ プレスリリース
http://www.ad-hzm.co.jp/info/2017/pre/20171017.html

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