作業の省人化・効率化により、生産性向上を実現
2017年10月17日、大成建設株式会社は、学校法人千葉工業大学と共同で、自動で鉄筋を結束する自律型鉄筋結束ロボット「T-iROBO Rebar」(以下、同ロボット)を開発したと発表した。
建造物の骨組みを構築する鉄筋工事は、さらなる作業の効率化や生産性の向上が求められているが、鉄筋工の高齢化や労働力不足などの課題も顕在化している。
このような状況を鑑み、鉄筋工事のうち約20%程度を占める鉄筋結束作業(交差する鉄筋を針金等で留める作業)について、自動で鉄筋結束と移動を繰り返す同ロボットを開発した。
同ロボットの導入により、鉄筋工事全体では約1〜2割程度の作業効率向上を図ることができるとのこと。
「T-iROBO Rebar」の特徴
同ロボットは、本体に搭載された2種類のレーザセンサーを用いて、鉄筋交差部と周辺障害物を同時に検知し、ロボット位置を高精度に決定するとともに、鉄筋結束機を用いて正確に鉄筋の結束を繰り返す。
また、新しい移動機構で、自律して鉄筋上を安定した姿勢で前後左右に移動することができ、テーパー車輪を介して本体が鉄筋上にしっかり設置されているため、鉄筋結束時に本体がぶれない。さらに、車輪には仮設置時の配筋誤差を吸収する機構が備えられ、鉄筋配置に合わせて円滑に移動できる。
なお、ロボット本体の大きさは幅40cm×奥行50cm×高30cm、全重量は20kg以下でコンパクト・軽量なため、作業員1名で持ち運びできる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/