鹿島建設株式会社(鹿島)は12日、沖縄県うるま市のBIM(Building Information Modeling)専業会社「株式会社沖縄デジタルビジョン」を買収すると発表した。同社の全株式を取得し、鹿島が設立した株式会社 グローバルBIM社との経営統合をはかる。
鹿島は2009年以降現場におけるBIMの積極的な導入・推進を図っており、2013年には当時世界初となる、クラウドサービスを利用したBIMプラットフォーム「Global BIM」を構築。今年4月にはBIM業務を専業とするグローバルBIMを立ち上げるなど、施工部門におけるBIMの普及展開と高度化に継続して取り組んでいる。
今回の経営統合は、このグローバルBIMの事業体制を強化すべく行われるもの。商号は統合後も「株式会社グローバルBIM」をそのまま継承し、鹿島グループのBIM専業会社として引き続き活動を展開していく方針だ。
その具体的な内容としては、BIMモデリングやBIMコンサルティングなどを鹿島以外のゼネコン・設計事務所等へ向け提供していくとともに、鹿島開発のBIM施工計画支援ソフト「smartCON Planner」等の公開・販売を予定。
また時代に先駆けた取り組みとして、国内外の枠を飛び越えた提携BIM事務所の効率的な運用、在宅業務でBIMを手掛ける「BIMママ」の活用も検討中だ。
そして将来的には「BIMサービスプロバイダー」として、BIMノウハウを提供する、日本版IPD(Integrated Project Delivery、プロジェクトの初期段階から各建設関係者が共同で最適な決定を行うことを可能にする協業体制)の先進企業としての立ち位置を確立したい考えだとしている。
(画像は鹿島Webサイトより)
▼外部リンク
鹿島建設株式会社 プレスリリース
https://www.kajima.co.jp/news/press/201710/